サルコペニア肥満とは
- 役立つコラム
サルコペニア肥満とは筋肉減少と肥満の両方をあわせもつ状態です(サルコペニアとは加齢による筋肉の減少を指します)。
聞きなれない言葉ですが、ここ1~2年で前から注目されるようになっています。
サルコペニア肥満は通常の肥満よりも高血圧などの生活習慣病などにかかりやすく、また運動能力、特に歩行能力を低下させるため、寝たきりになるリスクを高めます。
サルコペニア肥満は筋肉が減少し、脂肪が増加するため、全体として体重や体型が変わらない場合があるため、気づきにくい状態にあります。
そのため、発見が遅れがちで、生活習慣病などが進行しやすくなります。
見た目は普通なのに実は肥満という意味でメタボリックシンドローム(通称メタボ)と似ていますが、メタボは内臓脂肪型肥満なので目立たないだけであって、筋力低下とは直接関係ありません。
なので、サルコペニア肥満とメタボリックシンドロームは異なります(ただし、メタボの状態で筋肉が減少するとサルコペニア肥満を合併することもあり得ます)。
サルコペニア肥満は高齢者に多い症状です。
男女とも60代でサルコペニア肥満が増え始め、70代以上になると約3割が該当したそうです。また女性に多いと言われています。
しかし、サルコペニア肥満は高齢者だけが注意すればいい問題ではなく、若い人たちの間でも予備軍が見られます。
基本的に、運動不足で必要以上の食事を摂る人なら、サルコペニア肥満になる可能性があります。
また、過度な食事制限を課す誤ったダイエットによって筋肉が減少する状態も将来のサルコペニア肥満につながります。
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