なぜ、足を組んでしまうのか?
- 役立つコラム
無意識に足を組んでしまう事ってありませんか?
人はなぜ足を組んでしまうかといいますと、『体の重心の調整のため』だそうです。
人はお尻にある座骨と脊椎によって座るバランスを取ります。
しかし多くのイスは座高や足の長さ、お尻の大きさなど座る人の様々な条件に合うようには作られておらず、バランスが崩れてしまいます。
例えば前かがみの体制で浅めにイスに座ると、脊椎の腰にあたる所は後方に曲がってしまい、重心が後の方へ行ってしまいます。
結果、前の方へ重心を移動させるため足を組み、重心の偏りを解消したくなります。
また片方の手で物を持つ等をすると上半身の姿勢が左右で違った状態になり、片方のお尻に重心が集まった場合、重心が集まったお尻の方の足を組むことにより、バランスの取れた状態に持っていこうとします。
ここまで聞くと、座ったときのバランスを取ろうとしているだけで、特に悪い事ではないように聞こえますが、足を組み続ける事によって体には様々な影響が出てきます。
足を組む事のデメリット
・足の血流が悪くなる。 ・骨盤がゆがむ。 ・姿勢が悪くなる。
特にこの骨盤が歪むというのがやっかいなのです。
骨盤はゆがむと自力ではなかなか治せないのが難しいところです。
そして骨盤のゆがみは、さまざまな合併症を引き起こす原因となります。
腰痛や生理痛の悪化、椎間板ヘルニアや自律神経失調症などです。
また足を組む事により、片方の足だけに強い力がかかってしまいます。
すると骨が本来の位置からずれてしまったり、筋肉のバランスが悪くなったりします。 そのため、血液やリンパの流れが滞り、新陳代謝が悪くなってしまいます。
また足のむくみが起こりやすくなるため、太る原因になるとも言われています。
健康な身体のためには、頻繁に足を組むのは控えた方がいいかもしれませんね。